SOCCER FREAK

2017年7月21日11:42 AM

  • マメ知識

常識を超えたプレースタイル?ダニエウ・アウベスとは。

サイドバックというポジションは登録上DFであり、昔はサイドで守備を担当するのが主な役割でした。しかし時代の流れと共にサイドバックには攻撃力を求められる事が増えてきており、元々ウィンガーやサイドハーフだった選手がサイドバックにコンバートされるということも珍しくない時代になりました。

しかしブラジルでは昔からサイドバックは攻撃的な役割を担える選手が多く、その系譜は今も全く途絶えていません。今回はそんなブラジルの系譜に連なり、世界一攻撃的なサイドバックといっても過言ではない、ダニエウ・アウベスについて紹介します。

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これまでのキャリア

2001年にブラジルのクラブ、バイーアでプロデビューを果たします。ここでのプレー歴は短く、2003年にスペインのセビージャに移籍。後々この移籍はアウベスにとって正解であったと言える移籍になります。

ここでは後に敵同士になるセルヒオ・ラモスとも一緒にプレー。2005-2006シーズンのUEFAカップ(後にヨーロッパリーグに名称変更)では優勝を果たすと共にMVPも獲得しました。このころにはセビージャに所属する超攻撃的サイドバックとしてヨーロッパ中に名前が知れ渡っていました。

ヨーロッパ中からたくさんのオファーを受けたと思われるアウベスですが、2008年7月に同じスペインのクラブ、バルセロナへ移籍します。この時の移籍金はバルセロナ史上3番目に高い金額で、サイドバックの選手としては史上最高の移籍金でバルセロナに加入しました。ここではこのころに表舞台に出てきたメッシと右サイドで縦のコンビを形成し、敵に脅威を与え続けました。そして数々のタイトルを獲得し、2016年の6月上旬までの8年間、レギュラー格としてチームに君臨し続けました。また、普通は1つのチームに所属している間に背番号をコロコロ変える事はあまりありませんが、アウベスはバルセロナ在籍時に3回も背番号を変更しています。

しかし以前からバルセロナとの不仲説が絶えなかったアウベスは2016年の6月下旬にイタリアのユベントスに驚きの移籍を果たします。ここでは3バックのウィングバック、そして4バックのサイドバックとサイドハーフと右サイドならどのポジションにも対応。チャンピオンズリーグの準々決勝で戦った古巣のバルセロナ戦では、ブラジルの同胞ネイマールを封じ込め、勝利に貢献。さらにチームを準優勝に導きました。

CLでユヴェントスを準優勝に導き、レギュラーとしても定着し順風満帆にみえていたアウベスですが、突然ユベントスとの間に不協和音が流れます。フロント側と契約に関して揉めたのかユベントスに対する批判的なコメントが目立つようになり、結局パリ・サンジェルマンに移籍という形になり、1年でユベントスを去ることとなりました。(本当お騒がせです笑)

チームとしてのキャリアも輝かしいものですが、アウベスはブラジル代表でも長年活躍を見せます。2006年10月にフル代表デビューを果たすと、2007年のコパアメリカ、2010年ワールドカップのメンバーに選ばれます。2大会とも右サイドバックのファーストチョイスはマイコンだったため、アウベスは中盤で起用されることもありました。その後もアウベスは代表に招集され続け、2014年に自国開催となったワールドカップではついにレギュラー格として大会に参加しました。長年続いている右アウベス、左マルセロというブラジルの攻撃的サイドバックコンビの破壊力は世界一といっても過言ではないでしょう。

本当にサイドバック?プレースタイルについて

ブラジルのサイドバックらしくスピードとテクニックを生かした攻撃参加が最大の持ち味。後方から味方を追い越して一気にオーバーラップする形に加えて、ビルドアップの段階でサイドバックとは思えない高い位置でボールを待つことも多く、高いポジションを取る割に帰陣も速い。テクニック面は中盤の選手顔負けの物を持っており、パス、クロス、ドリブル、シュートといった技術面はいずれもハイレベル。さらに驚異の運動量で90分間、激しいアップダウンを繰り返すことができます。攻撃性能はFWやMFの選手顔負けの物を持っていると言えるでしょう。

派手な攻撃面が目立つ一方で、守備もそつなくこなします。攻撃だけでなく、総合的にも右サイドバックとしては世界屈指と言えるでしょう。

試合中にバナナを食べた?驚きの行動とは

バルセロナでプレーしていた2014年のビジャレアル戦でそれは起きました。

右CKを蹴ろうとしていたアウベスに対して観客席からバナナが投げ込まれました。人種差別を意味するこの行動に対して、アウベスはバナナを拾い、迷わずそれを食べてしまいました。そしてすぐにCKを蹴るという驚きの行動を見せます。実はこれはネイマールに対してブラジルの会社が仕掛けたキャンペーンだったのですが、もし本当に人種差別の意味で投げ込まれたとしても、アウベスならそれに負けんとばかりに食べてしまいそうな気がしますね。

年齢的に大ベテランに差し掛かりつつあるアウベスですが、まだまだ衰える気配がありません。引退の時は近いと思われますが、もう少しアウベスのプレーに注目してみましょう!

この記事の執筆者

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  • SOCCER FREAK編集部

    SOCCER FREAK編集部。当サイトの運営から記事の執筆まで担当。欧州リーグを中心にサッカー観戦がライフワークの一つ。いつか生でCL決勝を観に行きたいと想いを馳せながら記事を執筆。